ココロネひとつで人は空も飛べる【ひるね姫】
本日、「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」を観てきた。
パンフレットと下敷き。
神山健治監督作品。
「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」は鑑賞済み。大好き。
なんだけど、個人的にこの映画は期待値が低かった。
予告にあまり惹かれなかったんだよねえ……
主人公の女の子の出生の秘密とか、そのあたりをフォーカスしていたから。
まあ、観ようとは思ったんですけどね。
以下、感想。
ネタバレ注意。
いろいろな要素を詰め込んだ内容だった。
夢の世界
魔法
陰謀(ちょっと大げさな言い方かもしれないが)
ロボット←!?
物語は夢の世界から始まる。
ハートランド王国の王女、エンシェン。
彼女にはある特別な力があった。
魔法が使えるのである。
タブレットで文字を入力して送信すると、機械は自動的に動き、バイクは変形する。
そんな摩訶不思議なことが起きるのである。
しかし、彼女の魔法という能力が、鬼をハートランドに呼び寄せてしまう。
国王は対鬼兵器として、エンジンヘッドというロボットを開発。
はたして、ハートランド王国は鬼を倒すことができるのか。
……というのが、主人公ココネが見る夢。
ここから現実世界。
2020年、東京オリンピックを3日後に控えた日本。
倉敷に住む女子高生ココネ。小さい自動車工場を営む父親と二人暮らし。
夏休みを明日に控えたある日、父親が逮捕されたという連絡が先生から伝えられる。
ココネが大事にしている人形の中には、タブレットが隠し詰め込まれていた。
そして父親からメッセージが入る。
「タブレットを取られるな」
というわけで、タブレットがキーアイテムだ。
夢の世界では、魔法のタブレット。
夢の世界でタブレットは、なんか世界観がなあ……と最初思ったけど、よく考えたら自分が見る夢もわけわかんない内容多いし、まあアリだな。
夢なので、「寝る」ことがトリガーとなっている。
物語は、この夢の世界と現実世界のシーンが交互に展開され、交錯していく。
途中、夢の世界の主人公、エンシェンはココネではなく、ココネの亡くなった母親であることが発覚。
( ゚д゚)<!?
あの夢は、父親が話してくれていた話がベースとなっていた。
ココネはその話の主人公に自分を投影していたが、父親が投影していたのは自分の妻、ココネにとっては母親だったわけだ。
夢と現実がシンクロしていく展開だったわけだけど、
「じゃあこの場面、現実じゃどういう動きしてるの?夢遊病?」
という、一歩引いた見方をしちゃった。
特に、最後のココネが落ちる場面ね。
どうやったらあそこまで行くのか(;´Д`)……?
他、現実世界では、大手自動車会社志島自動車内の陰謀。
まあ、社内のいざこざなんですけどね。
それにココネ一家は巻き込まれたわけだ。
夢の世界では、エンジンヘッドと鬼の対決。
結構本格的なロボットアクションだよ。
「これなんの映画だっけ……」ってちょっと思ったほど(笑)
何だかいっぱいいっぱいだなあ、という印象を持った。
夢物語が主軸であるとは思うんだけど、
ロボット要素はいらんと思うし、タブレットを狙う理由もなんだかいまいちピンとこなかった。
最終的には丸く収まり、ハッピーエンドなんだけど、
悪役がちゃんと現実世界で捕まる描写が欲しかったかなあ。
チラッとしかでなかったよね、確か。
夢の世界では燃えてたが。
エンドロールでは、ココネの父と母の、出会いと別れの場面が挿入されている。
別れのシーンがなんだが切ない。
あれから帰ってこなかった、ということだよね……
このサイドストーリーはグッド。
キャラデザインは結構よかった。というか好みでした。
ココネちゃんかわいい。人形のジョイめっちゃかわいい。
作画も特に気になるところは無かったし。
ココネちゃんいい娘すぎるだろ。
「僕の考えた理想の娘」像だよあれは。
いいお嫁さんになるぞ。
あ、幼馴染の男が出てくるけど、恋愛要素は特にないよ。
総評
まあまあ楽しめました。
夢いっぱいの物語と言った感じです(まさにそのままの意味)。
ポップな作風とかわいいキャラデザのおかげで、万人が安心して観れる作品になっている。
去年からアニメ映画が波に乗っている印象があるけど、
こういったオリジナルアニメ作品も、もっともっと増えてほしいなと思いました(小並感)。
終わり。
See you next entry!→