「あんた昔、海賊って呼ばれてたんだってな。」【海賊と呼ばれた男】
「海賊と呼ばれた男」を観ました。
TOHOシネマズに行ったよ(今日はお得な日なのだ)。
この作品、映画始まる前の宣伝映像でよくやってたから、「なんか面白そうだなあ」と思ってた。
原作はなんとなく聞いたことはあったのだけれど、読んでないです。
原作は700ページほどある長編小説だそうで。
以下若干のネタバレあり鑑賞前の人は注意!
観てて気持ちいい部分としては、
主人公のリーダーシップ、カリスマ性、そして圧倒的存在感。
出光創業者の出光佐三という人が主人公のモデルらしいんだけど、
実際もあんなエネルギッシュな人だったのかな?
岡田くんの演技もすごい気合入ってて、見事だった。
あの時代の社長って、あれくらいじゃないとやっていけないのかねえ。
社長、というより親分って感じがした。
……でも、実際自分の上司があの人のような人だったら、嫌だな(笑)
やっぱ作品として観てるからすごくカッコよく感じるのであって、現実とは違うよねきっと(´・ω・`)
だが、彼の行動力と決断力は見習いたいものがあるなあ。出不精の僕としては。
ちょっとうーん、って思った点としては、
観てて少しわかりづらい部分があった。
上述したように、これは小説の原作がある。
やっぱり読んでみたほうがより理解して観れたんだろな。
まあ当然っちゃ当然なんだけど。
現在→過去→現在……といった感じで、時代描写が場面ごとに切り替わるのだけれど
最初は頭混乱しちゃった(笑)
置いてけぼりを食らうほどじゃなかったけどね。
この人だれ?とか、今の単語何?いうのもあったな。
主人公にお金を出資したおじいさんとか。
急に出てきて、いなくなっちゃうし。
あれ結局どういう関係だったん?って思っちゃった。
単語に関しては、僕が無知というのもあるんだけど、
すぐその後に出てくるとはいえ、「石統(石油配給統制会社)」という単語がいきなり出てくるし、
「メジャー」とみんなが呼んでいるものの説明も特になかった気がする(石油メジャー、いわゆるセブン・シスターズかな?)。
あと、綾瀬はるかの出番が想像以上に少なかった。
予告で女房役で出るような感じだったから、
最初に主人公の家族描写が出てきたとき、
「綾瀬はるかじゃないやん!!!」って思った(笑)
あれ再婚相手なのね。
とまあ、ちょこっと気になることは書いたけど、映画としては面白かった。
映画内で描写が薄い部分は、気になるっちゃ気になるけど、話の主軸ではないからね。
あと上でも少し書いたけど、岡田くんの演技がすごい。
27歳から、89歳(だったかな?)まで、特殊メイクで全部演じ切ってる。
力強く、迫力があった。
人や運を引き付ける雰囲気を漂わせていたと思う。
最初のほうのシーンだけど、
「日本人がおる限り、この国は再び立ち上がる」
あのセリフ良かったねえ。
国岡商会の人達もみんな会社、というか店主(作中社長である主人公のことをみんなこう呼ぶ)のために一生懸命頑張っている描写に痺れた。
店主も会社が大変な時にも人員整理をしないで、面倒見る!といったり、現場に顔を出して「俺にもやらせろ!」やら「俺も仲間に入れてくれ!」やら言い出す。
なんか、「下町ロケット」の佃製作所を思い出したよ(笑)
この話は現実を基にしたフィクションだけど、
こういった人達が戦後日本の成長を支えていたんだなあきっと。
そんなことを思った作品でした。
観てよかったです。
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