ターミネーター:ニューフェイト
観た。
一映画としては、まぁまぁだと思うけど、これからのシリーズ化はもうないんじゃないかなぁ……というか、ターミネーターシリーズの限界を感じた。
過去作は、123は鑑賞済み。4は途中で寝た。という感じです。
評価は、世間一般と同じで、12は傑作。3で「は?」となりました笑
3はもうね、
「2で未来変えた意味ねーじゃん」
「審判の日が作中で起こったら駄目でしょ……」
「ジョン・コナーの俳優あんま合ってねえ……」
「サラ・コナー死んでる……」
etc、とまぁいろいろ思うことがあって、イマイチな印象である。
で、今作のニューフェイト。
リンダ・ハミルトンが出演、ジェームズ・キャメロンが制作に復帰、と聞いて、結構楽しみにしていました。
3は完全に無かったことになったんだな……笑
【よかったところ】
①アクションが派手で見応えある。
②新たな救世主の誕生話としては割と引き込まれた。世代交代、という感じ。主人公とグレイスの関係がよかった。
③リンダ・ハミルトン頑張ってた。かっこよかった。登場シーン痺れた。あと、ターミネーターと戦う理由がちゃんとあってよかった。
④アーノルド・シュワルツェネッガーも頑張ってた。
特に、②。
未来から来たボディガード、グレイスと主人公の、守ってもらって、未来では守る、という関係。
これ、よかったです。
なんか、あの飛行機のシーン、泣いちゃった。
で、最後のシーンでの「死なせない」。覚悟をした人間というのは、かっこいい。
③の戦う理由については、まぁジョン・コナーが殺されるシーンは賛否両論あるよね。これも世代交代的な意味なんかね。個人的には、賛成とは言えないけど、ああするしな無かったのかな、と思う。
【イマイチなところ】
①同じことの繰り返し
②敵のターミネーターに魅力なし
③結局、2て頑張った意味って……
④設定がさすがに古臭くなってきている
①について。
結局、ターミネーターってどの作品もだいたい同じなんだよな。
ターミネーターから逃げる、という大筋が。で、その過程でまぁいろいろ小話挟むんだけど……
何回襲撃繰り返してるんだよ、そして何回失敗してるんだよ、と思わずにはいられなかった。
ぶっちゃけ、襲撃のシーンは最後の方飽きてた。
②について。
単純にさ、敵のターミネーター強すぎない?
なんかあそこまで強いと、あんまりワクワクしないというか、『強いけど、頑張れば倒せる』の範疇を超えちゃってるような気がするんだけど……
てかあの分離するのなんなの。液体金属と、骨格ってこと?どっちが思考してるの。どっちも?
というわけで、個人的にはあまり魅力を感じなかった。
③について。
これは今作に限った話じゃないんだけどさ、2の続編となるとどうしてもここが引っかかるよねえ……2が完璧に終わったからさぁ……。
スカイネットが生まれなくても、結局代わりの何かが生まれているわけで、それと人類が戦争を始めるのはもう確定事項なんですか?世界線の収束ですか?もう頑張る意味ないんじゃないですか?
まぁ、抵抗軍の未来の指導者を守る、ってんなら意味あるか……
もういっそパラレルワールドで新作作ったらどう?コナー一族の存在自体がない世界でさ。
④について。
これ言ったら元も子もないかもしれないけど、2019年現在において、もうこの設定は古いんじゃないかな、と思うんだ。
核戦争後の世界とか、人類vs機械とか、審判の日とかさ。
SF好きの自分としては、こういった設定は大大大好物なんだけど、悲しいことにもう1や2の作られた時代ではないわけで。
こういった設定は当時はわからないけど、現在は何もターミネーターの専売特許ではない。
食傷気味。
現在ではありきたりとなってしまった設定+基本的にただ逃げ回るだけ+シュワルツェネッガーのような新しいアイコンキャラクターがいない=?
さて、どうなるのだろうか。
ターミネーターの限界を感じたのはつまりこのあたりである。
殺人ロボットを出さなきゃターミネーターじゃないし、でもそうしたら逃げるしかないし。いきなり真正面から戦ったらすぐ終わっちゃうし。
殺人ロボットが来るのならば理由がないといけないし。で、人間に敵対している組織作らないといけないし。
誰かが「I'll be back」って言わないといけないし。
うわっ、制約多くて大変だぁ。
はい。
というわけで、ターミネーター:ニューフェイトの感想でした。
まぁ、リンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツェネッガーの勇姿が観られただけよしとするかな。
もう二人とも完全におばあちゃんとおじいちゃんだったわ。
You are terminated.